2018年1月 潤滑油経済誌でSOD-1Plusの省エネ効果が紹介されました。
2018.01.18
2018年1月号の潤滑油経済誌に崇城大学の里永教授がご執筆された記事が掲載されました。
里永先生のSOD-1Plusについてのご研究の中でも特に注目したいのは、消費電力の省エネ効果です。寿命試験機だけでなく、実機でも消費電力の削減が確認できています。企業様にとってはコスト削減に、また環境面ではCO2削減と地球温暖化防止にも貢献できる大変素晴らしい効果だと感じております。
記事内容一部抜粋
4.消費電力量の省エネについて
これまで新還元添加剤の寿命性能に関して絞って紹介してきた。設備信頼性を論じる上では大切な項目であるが、経済性を追求する上ではさらに省エネルギーの効果について興味があるのは当然である。試験体の潤滑油の違いによる寿命試験機に使用するモーターの動力の変化は、まさしく電気量の変化であることから実例を紹介する。また、産業用の生産用実機(減速機)に新還元添加剤を添加した実例についても、消費電力量の変化を紹介して省エネルギー性能に関する実績を紹介しる。
仕様としては、寿命試験機は定格動力0.75kWのモータを使用し、生産用実機は冷却塔ファンの減速機(定格動力22kW、減速比1/5.09)にモータを使用している。生産用実機の減速機は基油VG320に新還元添加剤の転化率を10vol%とした。
評価の方法としては、基油での消費電力量に対する合成油での消費電力量として示し、ワイブル線図上のLa/L0=4.0に相当する箇所で削減率を求めたものを表5に示す。
エンジン油である5W-30に関しては基油に対する合成油の消費電力量の割合として、寿命試験機で96.1%となり3.9%の削減を確認した。また、ギヤ油であるVG-320に関しては基油にたいする合成油の消費電力量の割合として寿命試験機で94.9%となり5.1%の削減、そして同様な視点として生産用実機(減速機)で98%となり2.0%の削減を確認んした。
温度環境、生産負荷などは同一条件であり、この事実を言い換えれば、新還元添加剤(SOD-1Plus/COA-Plus)を添加することにより簡単に省エネルギーを得られるという期待が持てることを示している。