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2015年9月 日刊自動車新聞発行 整備戦略9月号掲載 工場ルポ阪下自動車

2015.09.17
2015年9月 日刊自動車新聞発行 整備戦略9月号掲載 工場ルポ阪下自動車
福岡市南区清水に整備工場を持つ阪下自動車さんが、日刊自動車新聞発行「整備戦略9月号」に取り上げられていました。
見開きにわたり、阪下自動車さんが成功されている「新規の集客術」の手法が書かれていました!
同社ブログで「コンタミチェッカー」と「SOD-1Plus」を取り入れたATF交換の信頼性をPRすることで、新規顧客の獲得に成功されています。

【以下記事抜粋】

福岡市南区
阪下自動車
阪下自動車(田中雄平代表、福岡市南区)は地域密着の街の整備工場として、35年以上続く老舗だ。古くからの整備工場ではよくある話だが、同社は付き合いのある顧客からの信頼は厚いものの、新規客の獲得では競争の激化もあり数年前まで悩まされ続けていた。そうしたなか、同社では日々の整備の仕事をつづったブログの発信で、認証工場の多くが苦戦している新規の集客と顧客基盤の拡大に結び付けている。

入社の条件は”事業承継”先代から顧客や工場を引き継ぐ
代表の田中氏は福岡県内のトヨタ系ディーラーに就職したあと輸入車ショップで働き、その後、海外青年協力隊としてジャマイカで分解整備の仕事を教えるボランティアをしたユニークな経歴の持ち主。
帰国後、知り合いの紹介で阪下自動車に入社した。入社の条件は会社を継ぐこと。後継者がいなかった先代から顧客と工場を譲り受けて、同社を経営するに至っている。
田中氏が入社したころの同社は、昔からある「街の整備工場」という言葉がぴったりと当てはまる工場だった。固定客の心はつかんでいるものの、新規客はさっぱりという状況だったという。経営は安定していたが、田中氏は顧客の高齢化が進んでいることに危機感を抱き、将来を見据えて新規客の獲得を模索していく。
まず、先代が会社としてはゴーサインを出さなかった中古のタイヤチェンジャーを自腹で購入した。輸送コストを節約するために、休日の高速料金が1000円だったころに、購入先の関西までトラックを自ら運転して取りに行った。先代は集客に懐疑的だったが、タイヤチェンジャーの導入で、大手タイヤ通販サイトを経由して、徐々に新規客の入庫が増えていった。

4年以上続くブログで集客
月10件以上の新規客を獲得
同社の経営を引き継いだ現在、集客のツールとなっているのが、4年以上続けているブログ「阪下自動車の日々」だ。ブログでは整備した作業内容を写真付きで詳しく紹介する。ブログを始めてから1年ほどは何の反応も無かったが、1年半が過ぎたころから少しずつ反応が出始めた。現在ではブログだけで週に数件、月に10数件の新規の一般整備入庫をコンスタントに獲得している。
ブログで紹介している整備の内容は、ずばり獲得したい仕事。ブログをきっかけとした整備入庫の傾向として、ブログに載せた整備内容そのものの依頼、さらには整備して載せた車種そのものの入庫が多いという。そうしたなかで、同社がブログを通して、新規入庫獲得のために前面に打ち出しているサービスメニューがATFの交換だ。
同社のATF交換は、交換後の効果を高めるためにD1ケミカルの「SOD-1Plus」というオイル添加剤を訴求することを大きな特徴としている。また交換後のトラブル発生を回避するために、一般的なオイルの色で判断するのではなく、トラブル発生の要因となるAT内部の異常摩耗の状態を「コンタミチェッカー」を用いてチェックし、交換の可否を事前に診断してから行っている。他社とは違うオイル添加剤と事前診断の2つのポイントをブログでしっかり紹介。単にATF交換を訴求するのではなく、同社のATF交換の信頼性の高さをPRすることで「阪下自動車でまず診断してもらって、SOD-1を入れてATF交換をしたい」というユーザーの集客に成功している。

地域に欠かせない存在でありクルマ好きからも信頼される
また、ブログで入庫を促進するためには、訴求するポイントやテクニックがいくつかあるとしている。たとえば、具体的な整備の内容だけでなく、整備機器の商品名を載せることで、クルマや整備に詳しいユーザーからの問い合わせが増え、入庫に結びつくケースがあるという。ATF交換では、信頼性を求めて県外からの入庫もある。
ブログでの新規獲得もあって現在では、先代から引き継いだ顧客と新たにつかんだ顧客の比率は半々までなった。「街の整備工場」として地域に欠かせない存在として親しまれつつ、多くの車好きからも信頼される工場として、顧客の輪を広げている。
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