ATF無交換車へのSOD-1 Plus添加

ATF交換の難しさ

ATF交換の現状

車両の長期保有化が進み過走行車が多くなる一方で、重要な動力伝達装置のオートマチックトランスミッション フルードの無交換車が増えており、故障やトラブルが発生しています。 整備業界では、オートマチックミッションオイル交換(以下ATF交換)を推奨しているものの、約8万km以上ATF無交換車両については、ATF交換をお断りしているのが現状です。 その理由としてATF無交換の過走行車のATF交換を実施した場合に、変速ショック・滑りなどの不具合が発生する可能性がある為です。

変速ショック、滑りの発生する原因

変速ショック、滑りの発生する原因
変速ショック・滑りの原因としては、Oリング等からのオイルリーク、クラッチ・各機構の摩耗、スラッジ(酸化物質) 等のさまざまな原因が考えられます。ATFが劣化した状態で何とかAT機構の動きを保っていた場合、ATFを 新油に変えるだけでトラブルが現れる事があります。それは「ATFが備えている摩擦特性とAT内部のクラッチディ スク等の摩擦係数の密接な関係」が影響しています。イメージグラフのように、ATFとクラッチ摩擦材の摩擦係数は劣化と共に反比例していきます。ATFは新油から 劣化が進むにつれて摩擦力が高くなり、さらにAT内部の消耗を伴っているとコンタミが混ざることでより摩擦力は 高まります。 逆にクラッチディスクは、劣化・消耗が進むにつれ摩擦力が低下していきます。 このことから、ある程度劣化・消耗の進んだクラッチディスクでも、ATFの摩擦力上昇により正常な走行が可能 になりますが、その消耗に気づかずにATF交換を実施するとATF・クラッチディスクの摩擦力のバランスが悪く なり、滑り等が表面化してしまうことが考えられます。 D1ケミカルでは、ATF交換の前に色やにおいだけでなくコンタミチェッカーでATFに混在するコンタミを確認する ことで、AT本体内部の消耗を推測し、より的確なATF交換判断をしています。

SOD-1 PlusでATの性能回復と不具合予防

摩耗焼き付き防止

金属に吸着して油膜を作る特性により、 油膜が破断しにくく、ギヤ・ベアリング を保護し摩耗・焼き付きを防止する効果が高くなります。

変速ショックの改善

バルブボディにスラッジが溜ると誤作動が発生し、変速ショック等に繋がります。SOD-1 Plusはスラッジを徐々に安全に分解しスムーズに油圧をクラッチに伝えます。

ジャダーの改善・予防

走行を続けているとクラッチにスラッジが付着しジャダー(車体振動)が起こります。SOD-1 Plusはクラ ッチに付着したスラッジを取り除きジャダーの発生を未然に防ぎ,クラッチの摩耗も防止します。ジャダー症状が発生している場合はジャダーの改善が期待できます。

シール材の硬化抑制

「Oリング」はバルブボディや トルクコンバーター内など油圧 を受ける各所に付いており油圧 の制御に重要な役割を担っています。 「Oリング」の硬化・劣化は変速 ショック、さらにはクラッチの摩 耗を促進します。硬化しかけてい る「Oリング」を柔らかくする ことで油圧を回復し伝達能力を 改善します。

ATF交換時期の判断方法(ATFコンタミチェッカー使用)

ATFコンタミチェッカーの目的

ATFコンタミチェッカーの目的
ATFの色やにおいだけでなく、ATFに混在する「コンタミ(摩耗粉)」を検出することで、AT本体内部の摩耗(主 に摩擦材の摩耗)を推測し、より的確なATF交換時期を判断します。 検査結果を基にATF交換後トラブルの予見ができ、お客様にも実際に見て確認していただく事で、トラブル発生 のリスクもご納得していただきやすくなります。

診断方法

診断方法
1)車輌の現状確認
● 停車時での各レンジへシフトチェンジを行い不具合の確認
● 車輌オーナーに同行して頂き走行中の不具合の確認
● リコール、サービスキャンペーン等に該当していないかの確認
● オイル量、オイル漏れの確認
2)コンタミチェッカーを使用して簡易検査
コンタミチェッカーをセット。
コンタミチェッカーをセット。
ATFレベルゲージにホースを入れATFを約20cc抜き取る。
ATFレベルゲージにホースを入れATFを約20cc抜き取る。
専用フィルターを取り外す。
専用フィルターを取り外す。
フィルターに残ったATFをエアで飛ばす。
※吹き込みが強すぎるとコンタミまで飛ばしてしまいます。
フィルターに残ったATFをエアで飛ばす。
※吹き込みが強すぎるとコンタミまで飛ばしてしまいます。
フィルター内にパーツクリーナーを注入。
フィルター内にパーツクリーナーを注入。
再びエアを吹き込みフィルター内のATFが無くなるまで④~⑥の作業を繰り返し行う。
再びエアを吹き込みフィルター内のATFが無くなるまで④~⑥の作業を繰り返し行う。
最後にもう一度パーツクリーナーを注入。
フィルター内にパーツクリーナーを行き渡せることでレンズの役割を果たし、コンタミ(摩耗粉)をより鮮明に確認することが出来ます。
最後にもう一度パーツクリーナーを注入。
フィルター内にパーツクリーナーを行き渡せることでレンズの役割を果たし、コンタミ(摩耗粉)をより鮮明に確認することが出来ます。
最後にフィルターを確認し、AT内部摩耗の診断を行う。
最後にフィルターを確認し、AT内部摩耗の診断を行う。

診断基準

消耗度1:ATの内部摩耗が極めて少ない状態(ATF交換推奨レベル)
フィルターが新品に近い状態で、コンタミはほとんど確認できない。  
※フィルターの目視チェックが消耗度1であっても作業中に目詰まり した場合、ATF交換はお勧めできません。
消耗度2:AT内部の消耗が多少みられる状態(ATF交換注意レベル)
部分的あるいは全体的に薄い黒ずみがる。大半は白いイメージ。    
※フィルターの目視チェックが消耗度2であっても作業中に 目詰まりした場合、ATF交換はお勧めできません。
消耗度3:AT内部の消耗が激しい状態(ATF交換危険レベル)
ATF吸引中にフィルターが目詰まりする、もしくは新品フィルターと比較すると変色しており、 AT内部摩耗が進行している状態です。ATF交換をきっかけに走行に支障きたすトラブル発生の可能性があります。
「ATFコンタミチェッカー」は、あくまでATFの一部からAT内部の消耗(主に摩擦材の消耗)を推測するもので、ATF交換後のノントラブルを保証するものではありません。最終的なATF交換の判断は、ATF交換歴や走行状態等を含め総合的に行って下さい。
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