【トヨタ 100系ハイエース】　ＡＴ不良。１速とバックに入らない不具合がフルード交換＋ＳＯＤ１Ｐｌｕｓ添加で直るのか？？

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2021.02.15 | すべて、エンジン、AT/CVT/DCT、ミッション全般、ピックアップ事例

導入事例データ

【車両情報】
検証車両：トヨタ 100系ハイエース
車両年式：H8年12月
車両型式：KZH100G　
エンジン型式：1KZ-TE

【走行距離】
190,408km
　エンジン総油量：7.3L
　ＡＴＦ総油量：7.2L

・SOD-1 Plus添加量
　エンジン：730ml（10％）
　ＡＴＦ　：520（7％）

施工内容

走行距離は190408ｋｍ。入庫の時点で１速に入らずに２速発進をする状態。バックにも入らない状態です。オーナー様はリビルトＡＴに載せ換えを検討されてましたが、一度ＳＯＤ－１Ｐｌｕｓで直るのか試してみたいと仰って頂きました。念の為、ソレノイドバルブ３箇所、ストレーナーも同時交換します。
コンタミチェッカーでの診断レベルは３。コンタミフィルターにも黒い固形の粒が出ていましたのでＡＴパンを外すまで改善出来るか判断が難しいところでした。載せ換え前提のダメ元施工なので作業決行致します。
Ｄ１ケミカルスタッフのこの段階では改善する予想は８０％

ＡＴパン取り外し、ＡＴＦ交換作業

見ての通りＡＴＦがディーゼルオイルのように真っ黒です。交換履歴はあったのですが発進停止を繰り返すような運転状況では劣化も早くなります。シビアコンデションに該当される車両は自動車メーカー推奨距離よりも早めの交換をお勧めしましょう。

ＡＴパンが外れた所です。ストレーナーの網目がスラッジや鉄粉がびっしり詰まっています。ＡＴ油圧不足からの変速不良であれば改善するのですが・・・。

オイルパンマグネットに付着した鉄粉量です。探ってみると鉄片やフェーシング材（多板クラッチの表面材）もちらほら。内部破損が見られます。改善するか雲行きが怪しくなってきました。

ストレーナーの新旧比較です。スラッジや鉄粉が詰まりＡＴＦの流量不足も併発していました。ソレノイドバルブの詰まりやＯリングの破損はありませんでした。

組み上げたあとＡＴＦチェンジャーにて３Ｌほど補充、以降はオートモードにて１０Ｌ循環交換を行いました。それでもオイルが汚れていたので追加で６Ｌ交換。

ＡＴＦチェンジャーのホースを使い、ＳＯＤ－１Ｐｌｕｓを充填。アイドリングをしながら浸透させました。

交換後、結果は・・・。

交換後ＰＩＴから出そうとバックに入れてみたものの「スン・・・。」
一旦ＰＩＴから出す為にニュートラルに入れるも、押し出すことも出来ず何かギアが入っているような感触。
仕方なくジャッキで後輪のみ上げ、引きずるようにＰＩＴから出しました。

「内部の損傷が酷かったから難しかったかもですね」

とオーナー様と話しながらアイドリングしながら２０分ほど立ち話をしていました。
入庫時と同じように前進はできましたので修理工場に戻られるそうでしたが最後にもう一度だけ試してみました。

Ｐ→Ｒ→Ｄ→Ｒ→Ｄ→Ｒとシフトレンジをずっと動かしていると・・・。

「ギッ、ギー、ススススス」とバックするようになりました。
動くときと動かない時が何度かあったのですが次第に動くようになり、試乗を重ねるたびにスムーズに動くようになりました。
ＳＯＤ－１Ｐｌｕｓの潤滑作用と油膜増強効果によって今まで動作しなかった機構が改善し、動作するようになったのでしょう。

１速とバックは少々異音がしますが、変速ショックもなくキックダウンもしっかり動作しました。

作業日が２０２１年２月４日　本日が２０２１年２月１６日　
オーナー様は現在通勤などで利用され、以前より変速がスムーズな上、車が軽くなった感触のようです。
追記：２０２１年3月１６日　未だ通常通り走行可能です。ＳＯＤ－１Ｐｌｕｓの効果で異音もかなり聞こえないレベルにまで改善されました。
変速も大変スムーズになり快適に乗れているそうです。

作業担当者：営業部　小野　弘樹　　当時の状況など詳しく聞きたい方がいましたら御遠慮なく御連絡ください。　

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